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平成22年度『なら男女共同参画週間イベント2010

「デートDV知って気付いて予防するためのワークショップ」報告

         2010/07/04 13:30〜15:30  奈良県女性センター3F講座室


講 師: 上原夏子(今春アウエアの講師養成講座を終了、ファシリテーターの資格を取得)  
参加者: 計
15

今年度県とNPOとの協働事業として、県立高校4校で生徒・教職員に実施します『すてきな恋をするために〜デートDVってなに?〜』と同じ内容のワークショップを実施しました。

講師は上原夏子(参画ネットなら代表)が務め、アウェア(aware DVのない社会を目指して活動している民間機関) のデートDV防止プログラムを用いたワークショップ形式の講座を実施しました。参加者が高校生になったつもりでのデートDVのロールプレイ(携帯電話に関する内容)などで、デートDVとは何か?・力と支配の構造・DVをしないために、されないために気付き学ぶことを受講しました。

  
   
風味良美さんの公開講座レポート   (2010年5月16日)

『すてきな恋をするために〜デートDVってなに?〜』
                   講師:風味 良美さん(平成17年度派遣)




アウェア(DVのない社会を目指して活動している民間機関)のデートDV防止プログラムのファシリテーターとしての資格を有する風味良美さんが、総会に出席して下さった会員のみなさんを高校生と見立てた形での公開講座を実施しました。



途中、携帯電話をめぐる男女のロールプレイを鎌倉さんと久田さんに演じていただきました。わたし達会員は高校生のころに戻ったような気持ちになったり、子どもたちのことを思い描いたりしてデートDVを身近に考える時間を持ち、ジェンダーバイアスや人権尊重に深く関わるデートDV防止推進が今必要とされていることを実感しました。

今年度、県とNPOとの協働事業として県立高校4校でデートDV防止出前授業を実施し、また依頼頂いている私立高校での実施や公立中学校での実施を予定しています。

風味講師のほか、上原さん・松村さんがこの春にアウェアの講師養成講座を終了しファシリテーターの資格を取得し、講師として活躍の予定です。(さんかく瓦版より)

   
   

松村徳子さんのリレートークレポート   (2010年2月28日

戦争と性を考える〜性暴力をなくすために、私ができること〜」
    
    

  講師の松村徳子さんのプロフイール

奈良県海外派遣でイギリス・スウエーデンへ行かれた1999年は男女共同参画基本法が出来た年でした。1995年“奈良女性史”編さんをした奈良女性史研究会に入会し、有名人でない市井で生きた人たちを掘り起こし聴き取りをする作業をされましたが、女性史にかかわったことで元気をもらえたそうです。4年前夜間中学の仕事をすることになり帰宅が10時になり、夫さんが息子さんの世話、ユニフォームの洗濯、次の朝の米をといで協力してくれたそうです。良かった点は高2の息子の難しい時期に夫と二人で過ごしてもらったことと、目的を同じくしている活動仲間とつながり出会えたことだそうです。今は女性史研究会のほかにイコーリティで活躍されています。

ハルモニ(おばあさん)のこと

韓国の従軍慰安婦のことについて性的暴力を受けてきた人たちが80代になっている。3月末に韓国の施設でくらすハルモニたちを訪ねて交流させてもらう。社会では「慰安婦は商行為だった」否定の発言をする人もいる。実際にハルモニからはそうではないと聞いている。そのことを共有してもらえたら心強い。

DVD“忘れてはならない、絶対に”−彼女たちの物語―から

ビデオは冒頭の発言「たくさんの大きな怪物と60年過ぎても戦っている」から始まる。80代になった女性たちが処女供出ということで前線についていき、地獄の経験について言葉につくせないむごさを語りだす。帰ってきても「慰安婦」だったことを両親にも言えなかったという。平均年齢男女14歳で、戦場での被害者h女性だけでなく女性がいないときには弱い男性にも暴力を与え従わせたという。当事者だけが知っているだけで必ずはっきりさせてみんなに知らさなければいけない。今、ハルモニは95人になった。1992年以来毎週水曜日ソウル日本大使館でデモを行なってきて、224日で906回になるという。日本軍「慰安婦」問題の解決を求めるハルモニたちと思いを重ねたい人たちが出会う場になり、それと平和教育の場として豊かな意味を持つ。

奈良RRセンターのこと

1952年「慰安」基地奈良として近鉄尼ヶ辻駅東側セキスイのところに奈良RRセンターがあった。朝鮮戦争帰休兵のための休養施設で歓楽街だったという。500人収容可能レストラン、映画館、ダンスホール、ボーリング場など70軒あり。1年4カ月の間14万人が使用した。5日間で兵士が使うお金が20万円散財したという。全国から良家の女性を守るため女性たち2500人集まった。

話し合ったこと

奈良にRRセンターのあることも封じ込めてきたというくさいものにふたをするやりかたなのかやはり、オープンにしてこんな事実があったことを次の世代に伝えていくべきだと話し合う。また上記のようなことも含めて戦争時の国内外での事実について、戦後の歴史教育が一貫せず、中途半端な反戦教育等を受けた人の中には、日本人として生まれたことを肯定的に捉えられず、自分のアイデンティティが確立できない場合もあるという話もあり教育の正しいあり方を考えていかねばと話し合った。自分の中に社会に対し、どんなまなざしをかけていくのかつきつけられ考えさせられた貴重な時間を共有したひとときでした。

参加者の感想

DVDでわかりやすく伝えてくださりなぜこのような運動、学習にかかわることになったかがよくわかり共感するものがありました。

実際にイベントや訪問に参加されているので、説得のある話でたいへん勉強になりました。

 被害者が高齢化している現状を考えると早期に何とかならないでしょうかと思う。奈良にRRセンターがあったことを初めて知り子どものころの記憶とつながりました。

 奈良にそれも奈良にRRセンターがあることを知り歴史の重要性を感じました。

今日のお話のタイトルが良かったです。ー性暴力をなくすために私ができることー

これは松村さんの生活そのものかな。松村さんが実際に韓国のナヌムの家のハルモニを訪問、そして彼女らの体験を誠実な態度で接していることが一番のすごい活動かなと思います。

RRセンターのことを初めて聞き驚きました。なぜ口づてに伝わってこなかったのか。口をつぐんでしまったのですね。まだまだ知らないことが一杯あります。私の知らないことを教えてくださってありがとうございました。(さんかく瓦版より)


           

南かつ子さんのリレートークレポート   (2009年10月25日)

私はキレイ()になっているはず」

          講師:南 かつ子さん(平成15年度派遣)

                            

今回のリレートークは、桜井市在住の平成15年度の奈良県女性海外派遣団(フランス・ベルギー訪問)のメンバーで、現在『SIFA桜井市国際交流協会』の運営部長としてご活躍の南かつ子さんに講師をお願いして、その活動の奇跡と現在の活動について、講演して頂きました。参加会員7名は、南さんのファッションの知られざる秘密やその素晴らしいプロポーションの秘密を含めた、“キレイ”になるには、どうしたらよいのか?を興味深くお聞きしました。


南さんは、桜井市生まれ桜井市育ち桜井市の男性と結婚して、音楽教師を続けながら第1子を育て、第2子の出産を機に専業主婦としての期間を経て、1991(H3)年に女性センター主催の「国際文化講座」の修了生が中心になって設立した『虹の会』に設立翌年に入会したことをきっかけに活動を始められました。

 『虹の会』は、“自分らしくって、楽と思えるグループ”で、人間関係を気遣うことがなくどんな誘いに対しても、断りのNoが言えるという体質のグループなので、自然な関わりで活動をされているそうです。
1995年から始めたフィリピンの「ロンダリア虹」という古典民族音楽演奏の一員としてフィリピン大統領の来日の際にも演奏をしたり、現在も小学校などへの出前演奏を行っているそうです。1998年からは、フィリピンのイロイロ市への教育支援(制服の費用)を中心に支援活動をされています。

 
SIFA(桜井市国際交流協会)』では、現在運営部長という実働のリーダーの役割を務められています。SIFA』は、桜井市から補助金を得て毎年300万円の事業を実施していて、「友好都市交流事業」「外国人支援事業」「国際支援事業」「イベント事業」「広報事業」など、幅広い国際交流の活動をされています。“したいことをしよう。楽しいことをしよう。”という姿勢で、活動に臨んでいると微笑まれました。

国際交流の中でも「外国人支援事業」では、外国人の方々に対してサービスをする一方通行の支援ではなく、外国の方々がその国を紹介する交流事業の一員となって活躍していることで、対等な関係の中での支援や交流が実施されていると、興味深い実情をお聞きしました。
昨年は、桜井市の姉妹都市であるフランスのシャルトル市を訪問し、シャルトル市を始めほかの都市とも交流を深められたそうです。

 
『女性のひろば・さくらい』は、1999年に桜井市在住の退職女性教師が中心となって設立された団体で、設立メンバーの1人として地域密着型の社会活動をされているそうです。“亀の甲より年の劫”ということが分かるグループで、南さんが最年少?というベテラン揃いで安心できるグループだそうで、昨年に子育て支援活動を始めたそうです。桜井駅前の大和信用金庫の2Fで、月に1回の子育て中の就園前の子どもと母親の支援として、「親子ひろばホットランド」を開設しているそうです。南さんにとって『女性のひろば・さくらい』は、“新しい体験をさせてくれるグループ”だそうです。
 
『桜井市音楽協会』は、2000年に設立した桜井市の音楽文化向上と青少年の情操教育の充実を目指した活動をされていて、年1回の定期コンサートと国際交流コンサート(SIFAと共催・協力)を開催し、年に2回のつうしん発行で会員情報などを提供する活動をされています。『桜井市音楽協会』は、“若い人たちに活躍の場をと思えるグループ”だそうです。
 
南さんは4つの活動グループに属し、八面六臂の活躍をされています。この4つのグループが、どこかで繋がっていると実感しながら活動しているとネットワークの重要性も教えていただきました。講演の最期に、“現在の私”を語ってくださって、「今までやりたかったことを抑えてきたけれど、自由にできる環境を得た。だから今は趣味で社交ダンスを始めたのよ。」と言われ、社交ダンスの魅力やベリーダンスの健康への効能などを教えてくださって、踊りの指導もしてくださいました。

 南さんは、小さい頃から音楽教師をしていた10年間も下を向いて笑うのが常だった自分が、4つのグループに関わり始めてから、上を向いて笑っている自分に気付いたと言われました。もし自分を漢字1字で表すとしたら、“笑”という字だと思うと微笑まれました。苦しいことや嫌なこと、辛いことがあってもそれを乗り越えると自分が“キレイ”になっているのだと気付いた。人との出会いを心から楽しんで生きている現在であると、“キレイ”になるにはどうしたらよいか?の回答を教えてくださって講演を終わりました。
(さんかく瓦版より)

      

鎌倉文枝さんの講演レポート   (2009年5月24日)

「議員になりました〜OLから結婚・子育て・今、議員〜」

          講師:鎌倉 文枝さん(平成11年度派遣)

                            

鎌倉文枝さんは、王寺町議会議員です。男女共同参画の推進の大きな一歩である女性議員としての町政の政策決定の場で活躍されています。奈良県女性海外派遣の平成11年度のメンバーで今現在も『イコーリティ=男女共同参画をすすめる会」で活動を続けられています。そんな鎌倉さんのお話を聞いた感想をここに書かせて頂こうと思います。

鎌倉さんのお話から3つのキーワードを、わたしは受け取りました。まず1つ目は、「議員になるのは自分の意志だけではなく家族や仲間の後押しと、“人生のタイミング”だった。」ということでした。議員になる前の10年間ほど、周りからは「議員にならないの?」「議員はどう?」と薦められましたが、夫の単身赴任や自身の仕事の関係で町議会議員選挙の改選の度に条件が揃わなかったそうです。それが、ちょうど仕事を辞めた直後の2005年2月に補欠選挙があり、夫の協力を得られる環境があり活動仲間からの大きな応援を得て、急遽立候補したそうです。組織を持たず町内に血縁者も無く自治会の推薦も無かったにもかかわらず、対立候補とはわずか12票差で3,297票の得票を得て、当選できたそうです。そして2年の任期を精一杯に議員活動をして、2度目の選挙では14人の定数の中5番目という高得票で当選されました。

2つ目は、「自分のためにやっていたのではないけれど、その時期その環境に身を置いていたから、次々と仕事や資格や活動の場を得てきた。わたしは幸運だと思う。」ということでした。鎌倉さんは、王寺町の消費生活のグループ『生活学校』に通っていた時に、消費者コンサルタント養成講座に応募することを先輩から勧められ、論文提出をして合格しました。そのころは豊田商事事件や海外先物取引に対する法令成立などの時期で、国家資格を持った消費者相談員としての厳しい仕事環境は続いたけれど、その頃に得た諸々の経験が以後に活かされたと思うと言われました。ご自分でも不思議だと思えるほどブランク無しに次々と仕事が廻ってきたそうで、そしてそれを自分から辞めた直後に、予期せぬ議員になるチャンスが訪れたのだそうです。

 3つ目は、「人の縁(絆)とは、自分が欲しいからといって得られるものではない。人との縁(絆)に感謝している」です。鎌倉さんは、奈良県女性海外派遣に応募した時に男女共同参画の視点に関して、多くの気付きがあったそうです。そのひとつに彼女が消費者相談員をしていた頃に夫の単身赴任を機会に、男女共同参画について共通認識ができたそうです。夫婦がお互いに自立しているから、今も議員として十分に働けると実感していると話されました。夫の協力は不可欠であるし、同じ町内の仲間やイコーリティの仲間との繋がりが不可欠であると話されました。そして今は議員仲間との関係を大事にして、議員活動をしていることを話されました。「元気・やる気・働き」をモットーにこれからも活躍したいという意気込みが感じられました。

 そして最後に、議員であることの意義は政策決定の場・意思決定の場で直接意見が言えることであると話されました。議員として議会で発言することでの影響力は大きく、女性であることは男性とは違う視点で考え発言できるし、女性としての人生経験からの視点は重要である。正しい男女共同参画の視点からという意見発信が、一市民としての時とはかなり違うと感じている。とわたしたちへのメッセージを頂きました。住民として地方議会に、議会傍聴に来て議事を知って欲しいと言われました。

 鎌倉さんから、女性議員として活躍されるに至ったその経緯や議員活動を直接お聞きすることができて、私も自分たちの活動を納得できるかたちにしていくように努力したいと思いました。(さんかく瓦版より)


         
          


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